地方サラリーマンの倹約生活とハイブリッド資産形成

地方を転勤中のサラリーマンがコツコツ倹約して貯蓄し、株・投資信託・不動産などで殖やしていくライフログ。

ハイブリッド資産形成の「ハイブリッド」の意味

ブログのタイトルである「ハイブリッド資産形成」について。このハイブリッドという言葉には何重もの意味を持たせてあります。人によってはいくらでも拡張できますが、あくまで現時点の自分が実践している範囲内でお話しします。

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サラリーマン投資家である私の収入源は、労働収入投資収益のハイブリッドです。働くことで給料をもらい、生活に必要な支出をした後に残ったお金を貯蓄し、その貯蓄を運用することでも収益を上げる。自分も働くけれどお金にも働いてもらうというわけです。昨年に限って言えば、投資収益が自分の手取り収入に大きく迫りました。仕事を頑張って労働収入を増やし、投資手法を研究して投資収入も増やす。この両輪が回るよう、励んでいます。 →10年間の貯蓄と投資の推移

そして、投資収益は証券投資収益不動産投資収益のハイブリッドです。要するに、株や投資信託などのペーパー資産による投資と、不動産という実物資産による投資です。ペーパー資産は日々刻々と価格が変動するため、機敏な対応が求められます。一方、不動産は大きな災害を除けば急激に価値が変わることは無く、余裕を持った対応が可能です。いまの私のこの両者の比率は、資産価値だけでいえばおおむね2:1です。

証券投資収益は株、債券、投資信託のハイブリッドです。それぞれ異なる手法が必要で見るべき指標も微妙に異なりますが、互いに密接に関連しているため、ハイブリッドに手掛けることで投資家としての幅が広がるでしょう。→足元の資産配分

 不動産投資収益はいまのところ区分所有の1Rマンション1件のみです。本当は異なるエリアの物件を買い増すことでここもハイブリッドにしたいところですが、不動産価格が高騰している現在は積極的に買うべきではないと判断しているため、ここをハイブリッドにするのはしばらく様子を見ている最中です。1件当たりの投資金額も大きいですしね。→保有不動産について

 

そして、労働収入もハイブリッドにすることができます。ひとつは、本業のほかに副業を持つことです。私は会社の仕事が忙しいため、到底副業にまで手が回りません。このブログで収入を得ようと思っても雀の涙でしょう。

それよりも考えているのは、いまの会社を辞めても、いまの仕事を発展させることで、別の仕事・別の会社でも食べていけるようにすることです。現時点ではいまの環境に決定的な不満があるわけではないし、仕事もそこそこ面白いです。しかし、いつ何どきどういうことがあるかわかりません。与えられる仕事や処遇や勤務地が受け入れられないケースに遭遇するかもしれません。そういう時にいまの会社を辞めても大丈夫だという「根拠ある自信」と「健全な危機感」を持っておくことは大事だと考えています。

ハイブリッドカーは最初はエンジンの力で走り始め、加速した後はモーターの力で走っていきます。いまはエンジンで仕事に全力投球していますが、何となればエンジンからモーターに切り替えられるようにしておきたいものです。

もちろん、モーターのせいでエンジンががたついては元も子もありません。つまり、投資で損を出して仕事や生活に支障が出てしまうようなことは避けるべく、リスクコントロールには注意を払わなければなりません。初めての投資で失敗したことは、二度と失敗しないための糧にするつもりです。いい気になるなということですね。

 

そして、究極のハイブリッド資産形成は夫婦共働きでしょう。年功序列も終身雇用も崩れていくこれから先、一つの会社、一人の人間に家計を預けるのは危険です。収入源の分散投資という観点から、共働きは有効なリスクヘッジです。

ただ、そうは言っても投資のように合理的に割り切れないのが男女の仲と人生のあや。ここだけは、いずれ出会う(であろう)お相手の意向や事情に合わせて柔軟に対応するつもりです。要するに、いいお相手が(以下自粛

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保有不動産について

現在、1Rマンションを1戸保有しています。(写真は保有物件とは無関係です。)

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 立地:川崎市、駅から徒歩3分
 保有部屋:専有面積21.84㎡、3階東向き
 築年数:築5年(2011年の購入時)
 購入価格:1,620万円(諸費用約60万円込)
 家賃収入:74,000円/月
 費用:7,550円(賃貸手数料2,590円、管理費3,960円、修繕積立金1,000円)
 固定資産税:44,000円/年
 借主:企業が独身寮として建物全体を一括で借り上げ

年間収入は(74,000円-7,550円)×12-44,000=753,400円、購入価格の1,620万円で割って算出した実質利回りは4.65%です。利回りとしては高くありませんが、築5年の新古物件であったことと、借主が法人で長期の入居が見込めるという点を考慮すると、悪くないと考えています。

購入はもちろんローンを使っています。フルローンで購入することもできましたが、キャッシュフローのことを考えて、敢えて購入時に200万円を貯蓄から支出しました。残りの1,420万円は35年ローンを組み、変動金利で2.6%です。(2015年1月現在は2.4%程度に下がっています。)この結果、月々の返済額は51,651円で、月に残るお金は74,000円-7,550円-51,651円で14,799円、年間では753,400円-51,651円×12=133,588円です。200万円という初期投資に対する利回りとしては6.68%です。

このほか、税金の還付もあります。初年度は不動産取得税10万円を納付しましたが、建物と設備の減価償却があるため、所得税と住民税の還付は3年間で約20万円、家賃収入の手取りと合わせて3年間で初期費用200万円のうち約50万円を回収しています。

今後は修繕積立金が少しずつ値上がりし、減価償却が進んで税金の還付がなくなって逆に税金を納めるようになるため、何もしなければ20年くらいすると月々のキャッシュフローがマイナスになるタイミングが来ます。また、一棟借上げとはいえ、いずれは借主が退去する可能性もあります。それに備えて繰り上げ返済などをどのように計画するか。現在模索中です。 

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家計簿を会計で考えてみる-CF型とPL型

家計簿を会計の決算書のように考えると、2種類のつけ方あると思います。

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一つ目は、キャッシュフロー計算書型(CF型)で、単純にその月の実際のお金の出入りを記録する方法です。たとえば月の初めに20万円の現金があり、月の途中で支払った現金や引き落とされたお金が15万円で、月末に振り込まれた給料が20万円だった場合、その月の貯蓄は5万円で月末の残高は25万円、という記録のつけ方です。お小遣い帖と同じ原理で、最も簡易な方法です。

二つ目は、損益計算書型(PL型)で、実際のお金の出入りではなく、その費用がいつ「発生」したかを記録していきます。つまり、クレジットカード代金は引き落とし月ではなく購入月ベースで計上したり、まとめ買いをした場合は必要に応じてそれ以降の毎月の費用として計上したりする方法です。

この2つの方法では、同じお金の遣い方をしても記録のされ方が異なります。たとえば手取りの月収が20万円で、半年間のスポーツジムの会員料として3万円を現金払い、それ以外に現金払いの支出が7万円、クレジットカード払いの支出が8万円、先月のクレジットカードの引き落としが4万円だった場合、その月の貯蓄はいくらと考えるか。

CF型の場合は「20万円-3万円-7万円-4万円=6万円」と記録されます。来月には引き落とされることが分かっているはずの8万円は、この時点ではまだどこにも記録されません。

一方、PL型の場合は「20万円-5千円-7万円-8万円=4.5万円」と記録されます。スポーツジムには確かに半年分3万円を支払っていますが、そのお金は一旦スポーツジムに「預けた」かのように考え、その預けたお金のうち5千円だけ今月遣ったかのように考えるわけです。(会計でいうところの減価償却費のような考え方。)クレジットカードについても、今月引き落とされる4万円は前月までに記録しておき、今月は今月決済した8万円のほうを記録します。(会計でいうところの買掛金の考え方。)

 

どちらで記録するのが適切か。まだ貯蓄が少ないうちはCF型で記録するほうがいいでしょう。実際に手元にあるお金をきっちり把握しておかないと、いざというときに「あると思っていたお金が実際には無かった」という事態になりかねないからです。

しかし、ある程度貯蓄ができ、資産にゆとりがあるようになったらPL型で記録するほうがいいと思います。実態としてのお金の遣い方に近い記録ができるからです。現金だろうがクレジット払いだろうが、その月に遣ったものはその月に記録したほうがスッキリでき、翌月の引き落としに対する心構えもできることになります。また、何か月にもわたって使っていくものを一気にまとめ買いした場合に、その月だけ支出が不自然に多くなるということも減り、月々の生活のランニングコストを比較しやすくなります。

もちろん、PL型で記録する場合でも、まとめ買いするものや長期間使うものを何から何まで小分けに計上する必要はありません。高額すぎて月次比較に影響が出てしまう考えるものだけで構わないわけですし、払い方や費目に応じてPL型の記録方法とCF型の記録方法を使い分ける方法もあります。要は、支出と貯蓄をどのように把握したいかに応じて柔軟に対応すればいいのです。

また、PL型で記録する場合、実際の手元資金と記録上の貯蓄額のズレの原因をある程度正確にトレースできるようにしておくことは大事です。(たとえば、記録上の貯蓄は300万円で実際の手元資金は310万円のとき、この10万円の差額は、来月引き落とされるクレジットカード代金と、スポーツジムの年会費の未経過分の相殺である、など。)

私の場合、使ったお金はPL型で記帳しており、実際の手元資金との突合せはざっくりで済ませています。企業の決算書ではないのですから、家計簿上の貯蓄額より実際の実質手元資金のほうが多い限りは、1円単位で精緻に帳尻を合わせる必要性はありません。

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家計簿は投資のタネづくりであり、ライフログでもある。

前回、10年間の貯蓄と投資の推移のグラフをアップしましたが、こういう資産推移を把握するためには、当然ながら毎年の収支を記録しておく必要があります。

10年間の貯蓄と投資の推移 

大きなベースになるのは、毎月の給料と支出の記録です。これにより、毎年の貯蓄額が明らかになり、投資に回せる原資が決められるようになります。少なくともサラリーマン投資家である限り、貯蓄ができない者に投資をする資格はありません。貯蓄に勝る資産形成はないと考えています。

今回は、私の記録方法を紹介します。 試行錯誤の結果行き着いた、私にとって無理のない最適な記録方法です。

まずは収入から。これは毎月の給与明細と賞与明細をエクセルに打ち込むだけだから簡単です。(給与の細目はブログ用に削除してあります。)こうしてみると、税金と社会保険料がバカにならないことがよくわかります。ちなみに、2014年は年収765万となっていますが、これは特殊要因が入っており、来年は600万円台後半に戻ります。(2014年の年収を次に超えるのは、管理職になってからですね…。)

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次に支出です。上の表の下段部分にあたります。これは家計簿をもとに毎月の金額を記入していきます。長期旅行や家電などの高額出費は月次の収支から外し、賞与から支払ったものとして計上しています。企業会計でいうならば、営業損失と営業外損失を区別して扱っているようなものです。とはいえ、実際には入社以来毎年、賞与以上の金額を貯蓄しているため、実質的に賞与に手を付けたことはありません。

家計簿は下の表のように記帳していきます。レシートや明細書をもとに日付と内容と金額を記帳し、大分類と小分類に仕訳をします。大項目は「Ⅰ食費」「Ⅱ生活費」「Ⅲ自己投資」「Ⅳ遊興費用」「Ⅴその他」の5項目としています。

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こうして記帳したものを、計上月、大分類、小分類をキーにピボットテーブルで集計します。

f:id:hatahata-rx:20150118110332j:plainピボットテーブルは一度作ってしまえばあとはその都度更新ボタンを押すだけなので手間がかかりません。ピボットテーブルの各セルをクリックすると、そのセルに集計された個々の記帳内容も一発表示されます。何にいくら遣っているかも一目瞭然のため、何に遣いすぎてしまったのか、何にもっと遣うべきだったのか、検証も楽になります。

この集計結果のうち、毎月の大項目の合計額一番最初の表に転記すれば、毎月・毎年の貯蓄額が自動的に分かるというわけです。いくら貯まったかだけでなく、どのように貯まっていったのかが明確になると、自分に対する励みにもなります。

 

この方法を何年も続けてみて、以下のメリットがあることがわかりました。

メリットその1:衝動的な出費に慎重になる 少し前にレコーディング・ダイエットという方法が流行りました。食べたもののカロリーをすべて記録することで、無駄な間食などが減り、体重が減るというものです。同じように、家計簿をつけていると買い物のたびに慎重になり、貯蓄がしやすくなります。いうなれば、レコーディング・セイビングです。

メリットその2・ライフログになる 飲食であれ、自己投資であれ、日々の活動には何かしら支出を伴うものが多いため、支出を記録することは自分の行動を記録することにもなります。たとえば飲み会でも金額だけでなく、だれとどこで飲んだのかも備考欄に記入しておけば、「あの飲み会はいつだったっけ」と、あとでその人の名前で検索することもできます。電球や電池なども前に交換したのはいつだったとか、カバンを新調したのはいつでいくらかかったとか、そういうことを何年たった後でも調べることができるのです。もちろん、支出を伴わない活動は記録されませんが、おごってもらった飲み会は0円で記帳するなど、必要に応じて工夫することもできます。日々の行動記録の日記をつけるのは大変でも、レシートをためておいて打ち込むだけなら、いくぶんハードルは低いです。

続けるためのコツは、費目と項目を細かくしすぎないことです。たとえば、スーパーで買う自炊費用は、レシートの合計金額だけを打ち込んでいます。最初は「ほうれんそう158円、豚肉398円」など細かく打ち込んでいましたが、一回当たりの品目が多く面倒なため、このやり方に落ち着きました。どういう支出をどういう細かさで記帳するかは、あとで記録を振り返る必要性と自分の性格を考えて、とりあえずの形で始めてあとで修正していけば、自分に合った方法に落ち着くと思います。

10年間の貯蓄と投資の推移

更新の期間が開いてしまいました。前回までこれまでの投資活動を振り返っていましたが、これをグラフの形でまとめてみました。棒グラフ(左軸)が単年の収支、折れ線グラフ(右軸)が金融資産の推移です。

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まずは労働による収支から。濃いオレンジが貯蓄で薄いオレンジが支出、この2つの合計がその年の年収ということになります。2006年に年収が500万円を超えてからも毎年昇給していたのですが、業績悪化による措置で残業代が削られたり賞与が抑えられたりして年収ベースでは足踏みが続いていました。2012年以降は賞与水準も戻り、2014年は諸々の特殊事情で大幅にアップしています。この特殊事情がなくなる2015年以降は600万円台後半で推移しそうです。一方、2013年以降、支出も増えていますが、これは年令制限で会社の独身寮を追い出され、賃貸住宅に移り住んだ影響です。海外旅行や引っ越しなどのイベントによって変動はありますが、社保料控除後の手取り収入に対する貯蓄率はおおむね50%台で推移しています。

続いて、投資による収支です。濃い赤色は、その年に確定した投資による損益で、薄い赤がその年の年末時点の含み損益です。2006年から2008年にかけてでたらめな投資でやけどをし、持ち高を急激に増やした2008年に抱えた大きな含み損をしばらく背負い続けていましたが、2012年末のアベノミクスからこれを解消し、2013年と2014年に大きく報われました。

緑色は2011年の終盤に始めた不動産投資のキャッシュフローです。1Rマンション購入の頭金として200万円を支出し、その後、年10万円台のキャッシュを得ています。(詳細は別のエントリーで改めて語ります。)

そして青い棒グラフが年末時点の金融資産残高です。2014年末の残高は2011年末と比較してほぼ2倍に増加しています。最後の2年間こそ、年率で20%を超える運用を達成していますが、投資を始めた2005年以降でならしてみると、年率5%台です。(不動産投資まで加味すると4%台。)この低金利のご時世にしてはよくやってるほうかもしれませんが、一昔前は郵便貯金の利率が5%とか8%だったそうですね。それを考えると果てしない徒労感と悔しさに襲われてしまいます(>_<)

また、資産が2倍になった最後の2年間は日経平均もほぼ2倍になっていますが、投資に回していない生活資金もあることを考えるとこれに負けており、外貨建ての資産と比べると負けはもっと大きくなります。いくら投資を始めたタイミングが悪かったとはいえ、景気低迷にビビらずにもっと大きな額を積み立て続けていれば、という思いはぬぐいきれません。

まだ長い残りの人生。引き続き消費を楽しみながら貯蓄に励みつつ、10年間の反省を踏まえた減らさない運用を心掛け、生涯運用利回りを少しでも引き上げていきます!

 

参考として、「投資なんかしなかった場合の貯蓄推移」と「投資によるキャッシュフローの累計」のグラフを追加したものも貼っておきます。

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信金中央金庫 (8421)から中間報告書とグルメカタログ

信金中央金庫 (8421)から中間報告書と優待のグルメカタログが届きました。配当は年1回のため、今回中間配当はありませんが、10口保有しているため、6,000円相当のギフトです。毎年これで国産ウナギをいただいております。

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購入したのは2011年の初め。10口を1口約17万円で購入したのですが、直後の大震災と米国の債務上限問題でずっと価格は15万円前後をうろうろすることになり、20万円近い含み損を抱えることになります。「配当が6万5千円だから、3年持ってれば元は取れるさ」と涙目になりながらホルダーしていたものです。

それが、アベノミクスが始まると価格がじわじわ戻り、2013年の暮れにNISA口座での買い付けが可能になると同時に価格が急上昇。いまは40万円ほどの含み益です。むろん、その間、配当をもらい続けていたわけですから、優待も含めるとトータルで60万円ほど稼げていることになります。(税金は考慮せず。)

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地方創生だとかでふるさと納税関係の銘柄などが賑わっていますが、信金中金は全国の信用金庫の親分みたいなもので、その背後には市場で直接投資できない無数の地方中小企業がいる訳ですから、ある意味最強の地方関連銘柄だと思っています。報告書を見ても、経常利益も純利益も右肩上がり。(円安による地方中小企業の疲弊が水を差す可能性はありますが・・・)

価格の上昇によって配当利回りは3%スレスレに迫っており、これ以上の上値は追えないだろうと思いますが、今年度のNISA枠の使い残しや、暮れに始まる来年度のNISA枠による買いが入る可能性もありえます。好業績による一時的な増配があれば言うことありません。期待せずに見守ろうと思います。

足元の資産配分

私の資産はおおむね以下の配分となっています。

 株式   25~30%
 投資信託 30~35%
 待機資金 20%
 外貨MMF15%
 決済用資金 5%

35才独身のため、攻めのポートフォリオです。待機資金SBI証券のハイブリッド預金で、現物株の購入と投資信託の積立に用います。決済用資金は毎月の給与の手取りの4~5カ月分で、これを超えた給与やボーナスは待機資金にシフトさせています。外貨MMFは為替差益非課税の恩恵を受けるために積み立てている米ドルと豪ドルです。いまのところ円安で含み益が膨らんでいますが、税制が変わる2016年以降、どう振り分けるかは現在検討中です。

株式は国内の内需型中小型株と信金中金の優先出資証券、投資信託は「三菱eMAXIS8資産」の他、海外の株式とREITのインデックスを足し合わせた構成です。このほかにワンルームマンションもあり、これによって私なりの「ハイブリッド投資」を実現しています。

現物株をやる以上、この投資信託ポートフォリオに勝るパフォーマンスを上げる必要があります。それが出来ないのなら、現物株をやるよりも初めから全額を投資信託にぶっ込んでおいた方が余計な手間ヒマもかからずに効率がいいからです。10月までのパフォーマンスは株式の方が高いパフォーマンスのまま推移していました。

ところが先日の黒田バズーカ以降、為替とインデックスの急変で投資信託のパフォーマンスが跳ね上がってしまいました。一方で株式の方は逆に下方修正銘柄が出るなどして頭を押さえつけられています。もちろんトータルでは大幅な含み益増なのですが、なんとも複雑な心境です。

でも、こうしたリスクヘッジと、インデックスと意識した現物株売買の修練こそが、「ハイブリッド投資」の醍醐味かもしれません。インデックスに負けても、トータルで勝っていれば終わり良し。インデックスに勝てるようになっていけばもっと良し。このさき何があるかわかりませんから、「負けたけど勝ってる」現状に甘んじていてはいけません。来るべき次の暴落への備えと目先の衆院解散相場に向けて、気を引き締めていきます。