地方サラリーマンの倹約生活とハイブリッド資産形成

地方を転勤中のサラリーマンがコツコツ倹約して貯蓄し、株・投資信託・不動産などで殖やしていくライフログ。

家計簿は投資のタネづくりであり、ライフログでもある。

前回、10年間の貯蓄と投資の推移のグラフをアップしましたが、こういう資産推移を把握するためには、当然ながら毎年の収支を記録しておく必要があります。

10年間の貯蓄と投資の推移 

大きなベースになるのは、毎月の給料と支出の記録です。これにより、毎年の貯蓄額が明らかになり、投資に回せる原資が決められるようになります。少なくともサラリーマン投資家である限り、貯蓄ができない者に投資をする資格はありません。貯蓄に勝る資産形成はないと考えています。

今回は、私の記録方法を紹介します。 試行錯誤の結果行き着いた、私にとって無理のない最適な記録方法です。

まずは収入から。これは毎月の給与明細と賞与明細をエクセルに打ち込むだけだから簡単です。(給与の細目はブログ用に削除してあります。)こうしてみると、税金と社会保険料がバカにならないことがよくわかります。ちなみに、2014年は年収765万となっていますが、これは特殊要因が入っており、来年は600万円台後半に戻ります。(2014年の年収を次に超えるのは、管理職になってからですね…。)

f:id:hatahata-rx:20150118141746j:plain

次に支出です。上の表の下段部分にあたります。これは家計簿をもとに毎月の金額を記入していきます。長期旅行や家電などの高額出費は月次の収支から外し、賞与から支払ったものとして計上しています。企業会計でいうならば、営業損失と営業外損失を区別して扱っているようなものです。とはいえ、実際には入社以来毎年、賞与以上の金額を貯蓄しているため、実質的に賞与に手を付けたことはありません。

家計簿は下の表のように記帳していきます。レシートや明細書をもとに日付と内容と金額を記帳し、大分類と小分類に仕訳をします。大項目は「Ⅰ食費」「Ⅱ生活費」「Ⅲ自己投資」「Ⅳ遊興費用」「Ⅴその他」の5項目としています。

f:id:hatahata-rx:20150118110324j:plain

こうして記帳したものを、計上月、大分類、小分類をキーにピボットテーブルで集計します。

f:id:hatahata-rx:20150118110332j:plainピボットテーブルは一度作ってしまえばあとはその都度更新ボタンを押すだけなので手間がかかりません。ピボットテーブルの各セルをクリックすると、そのセルに集計された個々の記帳内容も一発表示されます。何にいくら遣っているかも一目瞭然のため、何に遣いすぎてしまったのか、何にもっと遣うべきだったのか、検証も楽になります。

この集計結果のうち、毎月の大項目の合計額一番最初の表に転記すれば、毎月・毎年の貯蓄額が自動的に分かるというわけです。いくら貯まったかだけでなく、どのように貯まっていったのかが明確になると、自分に対する励みにもなります。

 

この方法を何年も続けてみて、以下のメリットがあることがわかりました。

メリットその1:衝動的な出費に慎重になる 少し前にレコーディング・ダイエットという方法が流行りました。食べたもののカロリーをすべて記録することで、無駄な間食などが減り、体重が減るというものです。同じように、家計簿をつけていると買い物のたびに慎重になり、貯蓄がしやすくなります。いうなれば、レコーディング・セイビングです。

メリットその2・ライフログになる 飲食であれ、自己投資であれ、日々の活動には何かしら支出を伴うものが多いため、支出を記録することは自分の行動を記録することにもなります。たとえば飲み会でも金額だけでなく、だれとどこで飲んだのかも備考欄に記入しておけば、「あの飲み会はいつだったっけ」と、あとでその人の名前で検索することもできます。電球や電池なども前に交換したのはいつだったとか、カバンを新調したのはいつでいくらかかったとか、そういうことを何年たった後でも調べることができるのです。もちろん、支出を伴わない活動は記録されませんが、おごってもらった飲み会は0円で記帳するなど、必要に応じて工夫することもできます。日々の行動記録の日記をつけるのは大変でも、レシートをためておいて打ち込むだけなら、いくぶんハードルは低いです。

続けるためのコツは、費目と項目を細かくしすぎないことです。たとえば、スーパーで買う自炊費用は、レシートの合計金額だけを打ち込んでいます。最初は「ほうれんそう158円、豚肉398円」など細かく打ち込んでいましたが、一回当たりの品目が多く面倒なため、このやり方に落ち着きました。どういう支出をどういう細かさで記帳するかは、あとで記録を振り返る必要性と自分の性格を考えて、とりあえずの形で始めてあとで修正していけば、自分に合った方法に落ち着くと思います。