地方サラリーマンの倹約生活とハイブリッド資産形成

地方を転勤中のサラリーマンがコツコツ倹約して貯蓄し、株・投資信託・不動産などで殖やしていくライフログ。

振り返り3・分散投資を襲ったサブプライムローン問題

前回の続き。

投資を始めて2年近く経った2007年の後半。「キャピタルゲインで一気に資産倍増」なんていう山っ気は一旦打ち捨て、本来の自分の生き方に即したコツコツ投資を目指すことにしました。分散投資をやろう」と思い立ったのです。相変わらず質素な生活を続けていたため、12月のボーナスが出れば貯蓄が1000万円に到達する見込みとなっていました。これだけまとまった資産になると、なおさら一つのカゴに盛っておくのはいろいろな意味でリスクが大きいと考えたのも理由の一つです。

10種類ほどの投資信託を月に計50万円ずつ買い付けていくという銘柄分散と時間分散を組み合わせた方法で、最終的に1000万円のうち7割ほどを貯蓄資産から投資資産に移行させるという計画を立て、11月からその作業を実行に移しました。ところが、最初の買い付けをした直後に株価が急落します。この月、日経平均で16,500円台から15,000円台を一気に割り込みました。2月に世界同時株安、8月にサブプライムローン問題による信用収縮懸念で2度の暴落があったばかりなのに、またぞろの急落。

「価格の下落はドルコスト平均法の味方」とばかりに、勇気を出して12月も買い付けを行いますが、年が明けた2008年1月はさらに13,000円を割り込むことに。円高も急激に進みます。この時点で呆然自失となり、それ以上の買い付けも止めてしまい、長い塩漬け生活が始まることになります。唯一、バランス型ファンドマネックス資産設計・育成型)のみ積み立てを続けて行きました。2008年の後半にはリーマンショックが起きますが、このときはもう起こっていることを眺めているしかなかったという感じです。

ここで、2005年から10年間の日経平均の推移を見てみましょう。

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初めて株を買ったのが2006年初め。多額の資金分散投資に回そうと思い立ったのが2007年後半。見計らったかのようなブームの絶頂と終わりかけ。買い時を間違えれば投資理論的に最善と言われる分散投資でさえ損ができるということを学びました。その授業料は最終的に200万円を超えることになるのです。

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