地方サラリーマンの倹約生活とハイブリッド資産形成

地方を転勤中のサラリーマンがコツコツ倹約して貯蓄し、株・投資信託・不動産などで殖やしていくライフログ。

振り返り1・ライブドアショックがお出迎え

しばらく、これまでの資産形成の歩みを振り返っていきます。

 

就職したのは2005年。地方から上京していきなり東京のど真ん中の大手企業で働くことになり、文字通り右も左も分からないまま、慣れない東京生活と会社生活の波にもまれる日々が始まりました。日経新聞やビジネス雑誌も読み始め、とにかく世の中の流れについていこうと必死でした。そこで目についたのが、「貯蓄から投資へ」という言葉です。

 当時はネット証券が一般的になりつつあった頃で、若者向けのビジネス雑誌でも、よく特集が組まれていました。本屋に行けば、威勢のいいタイトルの投資本が平積み。「経済の勉強にもなるし、年金も崩壊するというし、若いうちはリスクを取るべきだ!」とすっかり感化され、2005年マネックス証券に口座を開設したのです。当時はネット送金の手段が限られていたため、証券口座に入金するには、給与口座から現金を下ろして銀行のATMから振り込む必要がありました。

資金は300万。学生時代の貯金と、入社早々忙しすぎて使う暇も無く(というより使い道も分からず)溜まって行くお金のうち、とりあえず200万円を投資することに。定時過ぎ、残業前にこっそり職場を抜け出し、ビルの1Fの郵便局で現金100万円を下ろして内ポケットに仕舞いこみ、ドキドキしながら前かがみで足早に隣の東京三菱銀行まで歩きました。それを2日続けて。いろんな意味で滅茶苦茶怖かったです。

初めて株を買い付けたのは年が明けて2006年に入ってから。雑誌で推奨されていた銘柄を数十万買い付けただけで、3万、5万と値上がりしていく。「す、すげえ!」と興奮していたのもつかの間。初めて株を買って10日もしないうちにライブドアショックが起こり、十数万円の下落。早々に手痛い洗礼を受けることになりました。

 何の株を買ったかさえ憶えていません。それだけ何も考えずに、ただ「雑誌で推奨されていたから」というだけの理由で買っていたということでしょう。それからしばらく、口座の金額が数万円上下することにハラハラし続ける日が続きます。リスクを見極める目もリスクを受け入れる準備もできていないまま、よくもまあ丸腰でこの世界に飛び込んだものだと今になって思います。

それでも、早い段階で洗礼を受けられたのは幸いだったと言えるでしょう。上げ相場の早い段階で始めていれば、相場をなめてかかって更に大金を突っ込んで取り返しがつかないことになっていたかもしれません。それでも、このせっかくの「相場の警告」も十分には活きなかったのです。

続きます。 

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