連休は投資本読書で自分に投資
連休中は投資に関連する本をいくつか読んでいます。ほかの投資家の方のブログを読んでいくと、当たり前だけど結果を出している方はものすごく勉強している。サラリーマン投資家であっても例外ではない。座右の書を挙げている人も少なくありません。そのほとんどは、お手軽なビジネス書の類ではなく、古典と呼ばれるにふさわしいもの。そこで、複数のブロガーの方が挙げていたものをいくつか買い漁りました。結果、自分が正しかったと確信できた部分、自分が間違っていたと猛省した部分、全く認識もしていなかった部分、いずれもゴロゴロと出てきました。
まずは投資をするにあたって基本となるべき事実。
「株式取引は敗者のゲーム。凡人にはインデックスファンドの長期分散投資が最強。
個別株の取引で市場を出し抜くのは不可能ではないにしても難しい。」
「将来が読めない以上、投資と投機に本質的な違いはない。
投機をするからには、あらゆる賭け事と共通して守らねばならないことがある。」
これを教えてくれたのは以下の4冊です。
ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理
- 作者: バートン・マルキール,井手正介
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2011/06/18
- メディア: 単行本
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- 作者: マックス・ギュンター,林康史,石川由美子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2005/12/22
- メディア: 単行本
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書かれている内容は、マネー雑誌やビジネス書で読んだようなものも含まれていましたが、それらの原点ともいえる名著を体系だって読むと、いかに今まで自分が愚かだったのかが改めてよくわかります。たとえるなら、受け身も覚えずに柔道技をかけようとしていたようなものでした。柔道ではふつう、受け身をマスターしなければ試合などさせてもらえません。私のように、たくさん怪我をしてこないと受け身の重要性に気づけない愚か者もいるのです。それどころか、基礎体力作りのための走り込みすら不足していたようです。でも、どんなに遅れてもそれが遅いということはありません。身を亡ぼしてしまう前であれば。
この基本を身に着けたうえで、個別株の選別眼を磨く必要があります。柔道のたとえを続けるなら、ここが具体的な「技」の部分になります。この点で参考になりそうなものとして、以下の3点をピックアップしました。
- 作者: メアリーバフェット,デビッドクラーク,Mary Buffett,David Clark,井手正介,中熊靖和
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2002/05
- メディア: 単行本
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- 作者: ピーターリンチ,ジョンロスチャイルド,Peter Lynch,John Rothchild,三原淳雄,土屋安衛
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2001/03
- メディア: 単行本
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実は、このうちバフェットの本は5年以上前に何かの投資フェアで参加者プレゼントとして無料でもらったのですが、当時はよく理解できず、一度古本屋に売ってしまったのを新品で買いなおしています。当時と比べて会計の知識も身についたいま読み返すと、無茶苦茶面白いです。本当に大馬鹿野郎です。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶといいます。私は愚かなので、経験を経た後でないと歴史に学ぶことができないようです。しかし、マーケットの行く先はその賢者でも知ることはできません。合理的な根拠に基づいて仮説を立てながらも希望的観測は持たず、起こりつつあることに瞬時に粛々と対処していくこと。実際に起こったことに基づいて絶えず自分のビジョンとポジションに必要な修正を施していくこと。これが肝要です。
これらの本の要点はメモ帳に記し、スキマ時間に何度も読み返すつもりです。一部は英語の勉強も兼ね、ネットで検索した原著の原文も書き写しました。明日のために、その1。