地方サラリーマンの倹約生活とハイブリッド資産形成

地方を転勤中のサラリーマンがコツコツ倹約して貯蓄し、株・投資信託・不動産などで殖やしていくライフログ。

振り返り5・人生は近くで見れば悲劇だが、遠くから見れば喜劇である

前回のエントリーで書いたとおり、2011年は投資生活で最もつらい年でしたが、実はこの年、不動産投資としてワンルームマンションを購入しました。頭金と諸費用として200万円を支出しています。(これについては詳しくは別にエントリーを書きたいと思います。)

その年の年末、貯蓄は1600万円になっていました。投資を始めた2006年初めの資産が750万でしたから、6年間で資産が倍増したことになります。普通に考えれば世間の32才と比べても多い方ですが、株で失ったお金は含み損も含めて約200万円。不動産投資で支出したお金が200万円。毎年250万円前後を貯金しているのだから、もし何も投資に手を染めていなければ2000万円近くになっていたのかと思うと、懐具合が寒く感じられて投資に対するモチベーションは低空飛行を続け、2012年の前半は含み損の投資信託を少しずつ損切りしていきました。

そして2012年末、アベノミクスが発動します。あれよあれよという間に円安と株高が進行し、まだ持っていた高配当株、REIT、投資信託、MMFが急上昇して2013年の1月には含み損は解消しました。「相場がバカになっているときは一緒にバカになって踊らねばならない」とばかりにスイングトレードで参戦し、少しばかりの火傷も負いましたが、2013年が終わってみれば、確定利益は360万円、それまでの確定損失と相殺して260万円のプラスとなりました。2014年9月現在、累計の利益は550万円となっています。(税引後。含み益も税相当額20%控除。配当含む。)

止めなくてよかった。投資を続けて本当によかった。

心の底からそう思います。6年近く払い続けた授業料がようやく花咲いた感じです。しかし、これも結果論であって、立ち回り方は決して褒められたものではありません。いつかまた相場が反転したら、せっかくの利益が吹き飛ぶ可能性は十分あります。ここで、過去10年間の日経平均の推移をもう一度見てみましょう。

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為替もほぼこれと同じように推移しています。2006年から2007年にかけて粋がって愚かな買いをつづけ、2008年から2011年にかけて愚かな損切りをし、絶好の買い場に意気消沈してしまって全然買いが足りていない。投資の入門書に出てくるダメトレードの典型です。ただ、それもあとになってこうやってチャートを見て初めて言えることで、その時は目の前のことしか見えていなかったことも事実です。

「人生は近くで見れば悲劇だが、遠くから見れば喜劇である。」そんなチャップリンの言葉がそっくり当てはまります。賢い人は、投資を始める前に過去のこのようなチャートからリスクを見極め、賢いトレードができるのでしょう。しかし、私はそこまで賢くはありません。自ら痛い思いをしないと、このようなチャートの意味するところが理解できなかったのです。「投資を始めるのがもう3年遅ければ」とも思いますが、それでは痛みから学べるものが少なかったかもしれません。相場で生き残れたのは神様の思し召しです。いままで以上に勉強に励みたいと思います。このブログをそのための備忘録にします。

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